男性看護師の離職率は高い?男性看護師ならではの悩みを解説
2025.05.31
2025.05.31

「男性看護師の離職率は?」
「男性看護師だからこその悩みは?」
このような疑問をお持ちの医療機関も多いのではないでしょうか?
看護師は依然として女性の割合が圧倒的に多い職種です。そのため、男性看護師ならではの悩みに直面し、離職にいたってしまうケースもあるでしょう。
本記事では、男性看護師の離職率に関する情報や、男性ならではの職場の悩みを詳しく解説します。
男性看護師の離職を防ぎ、長く働いてもらえる環境づくりを考えている医療機関の方は、ぜひ参考にしてください。
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男性看護師の離職率に関する現状

男性看護師の離職率は実際どのくらいなのでしょうか。
公益社団法人日本看護協会が発表した「2024年 病院看護実態調査」によれば、2023年度の正規雇用看護職員の離職率は11.3%です。
しかし、看護師の男女別離職率を示した公的なデータは現在のところ公開されていません。
それでも、一般的に男性看護師の場合、女性看護師と比べて出産や結婚などのライフステージの変化による離職が少ない傾向にあります。このことから、離職率は女性看護師よりも低いと言われています。
また、厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果」では、民間企業を含む全産業平均の離職率は15.0%でした。
これと比較すると、看護職全体の離職率のほうがやや低くなっています。そのため、男性看護師に限って見ればさらに離職率が低く、より安定した傾向にあると考えることもできるでしょう。
男性看護師の割合は?看護師全体に占める比率を解説

そもそも、看護師全体で男性の割合はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省の「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、2022年時点での看護師の男女別就業者数は以下のとおりです。
就業看護師(全体) | 1,311,687 人 |
男性 | 112,164 人 |
女性 | 1,199,523 人 |
このデータから、看護師全体に占める男性の割合は約1割だということが分かります。
看護の現場では職場や部署によって差はありますが、男性看護師は依然として少数派です。そうした職場環境の中で、男性看護師が孤立感を抱いたり、人間関係で悩んだりするケースは少なくありません。
女性が多数を占める職場環境ゆえに、男性看護師が悩みを抱えやすいことは確かです。こうした背景を理解し、男性看護師ならではの悩みに耳を傾けることが、離職防止のヒントになるでしょう。
男性看護師ならではの職場の悩み

女性が多い職場だからこそ、男性看護師特有の悩みを抱えることもあります。
例えば、男性看護師ならではの悩みとして、以下のようなものが挙げられます。
- お局的な上司との関係
- 派閥や陰口など人間関係のストレス
- 女性看護師の「サバサバさ」がつらい
- 職場に女性しかおらず孤独を感じることがある
- 性別を理由に仕事が制限されることもある
それぞれの悩みを、詳しく見ていきましょう。
お局的な上司との関係
女性が多い職場では、女性のリーダーや上司の下で働く機会も自然と増えてきます。もちろん頼れる存在としてチームを引っ張ってくれる人も多いですが、中にはいわゆる「お局」と呼ばれるような存在がいる職場もあります。
お局的な上司がいると、「とにかく意見を聞かなければいけない」「ご機嫌を損ねないようにしなければいけない」といった空気が職場に流れやすくなります。
ときには、気に入られなかったことで、嫌味を言われたり仕事がやりにくくなったりすることもあるかもしれません。
派閥や陰口など人間関係のストレス
女性は気の合う人同士でグループを作る傾向があり、職場内でも派閥が生まれやすいと言われています。
さらに、派閥同士が対立したり陰口が飛び交ったりするようになると、職場全体の雰囲気が悪化してしまうこともあります。
このような人間関係のトラブルは、男性看護師にとっても無関係ではいられません。直接的な争いに巻き込まれなくても、ギスギスした空気に居心地の悪さを感じたり、必要な情報が共有されにくくなったりと業務に支障をきたすこともあるでしょう。
男性同士の人間関係とは異なり、女性特有の空気の読み合いにストレスを感じる場面もあるかもしれません。
女性看護師の「サバサバさ」がつらい
女性看護師の中には、サバサバとした性格で、意見をはっきりと伝えるタイプの人も多くいます。
職場では頼もしい存在として信頼される一方で、言い方や伝え方によっては、圧倒されてしまう人もいるかもしれません。
特に、控えめな性格の男性看護師の場合、ストレートな言葉に萎縮してしまう場面もあるでしょう。自分の意見を言い出しにくい雰囲気になってしまうと、日々の業務が精神的な負担となってしまう可能性もあります。
職場に女性しかおらず孤独を感じることがある
看護師は女性が圧倒的に多い職種です。そのため、職場で自分ひとりだけが男性という状況も珍しくありません。しかし、男性看護師の中には、同性がいない環境に孤独を感じる人もいるでしょう。
男性看護師ならではの悩みを気軽に共有できる相手がいなかったり、同性としてフランクに接する仲間がいなかったりする孤独感が、ストレスにつながってしまうこともあります。
性別を理由に仕事が制限されることもある
女性が多い看護職だからこそ、男性看護師は「男性だから」という理由で仕事が制限され、もどかしさを感じることがあります。
患者さんの中には、「看護師は女性がするもの」という固定観念を持っている方も少なくありません。特に女性患者さんの場合、同性の看護師による対応を希望し、男性看護師のケアを断られるケースも実際にあります。
また、男性看護師は、女性の患者さんが多い分野だと性別を理由に業務の範囲が制限されることもあるでしょう。
男性看護師として働くメリット

男性看護師として働くなかで、男性だからこそ得られるメリットも数多くあります。
ここでは、男性看護師として働く主なメリットを以下の点から解説していきます。
- 男性ならではの強みを活かせる
- 男性患者からのニーズがある
- 職の安定性が高い
- 仕事にやりがいがある
それぞれのメリットを見ていきましょう。
男性ならではの強みを活かせる
一般的に、男性は女性に比べて腕力や体力があるため、そうした身体的な強みを活かせるのは男性看護師として働く大きなメリットのひとつです。加えて、家庭の事情などに左右されにくく、夜勤やシフト勤務にも柔軟に対応しやすい傾向があることも、現場で重宝されるポイントです。
例えば以下のような分野は、体力的・精神的に負担のかかりやすいため、男性看護師の力を発揮しやすい環境です。
- 救急や集中治療室
- 精神科
- 訪問看護
- 整形外科・泌尿器科
男性としての強みを活かして働くことで、チームにとって頼れる存在として活躍することができるでしょう。
男性患者からのニーズがある
男性看護師は、男性患者さんからのニーズが大きいというメリットもあります。
男性患者さんの中には、女性看護師からケアを受けることに羞恥心を抱く方も少なくありません。また、同性の看護師だからこそ話せるデリケートな内容もあるでしょう。
そのため、男性患者さんにとって男性看護師の存在は安心感につながっており、現場でも必要とされる機会が増えています。
職の安定性が高い
看護師は、比較的雇用が安定している職業なのも、男性看護師として働くメリットのひとつです。
高齢化が進む日本では、医療現場の人手不足が深刻化しており、今後も看護師の需要は高まっていくと考えられます。
万が一転職を考える場合でも、男性看護師としての経験があれば、次の職場を見つけやすい安心感があります。
仕事にやりがいがある
男性に限りませんが、看護の仕事では多くのやりがいを感じられることも、働くメリットとして挙げられます。
日々患者さんに寄り添いながらケアを行うなかで、回復する姿を見守れたり感謝の言葉を直接かけてもらえたりすることがあります。こうした経験は、何ものにも代えがたい喜びにつながります。
また、人の命に関わる責任のある仕事だからこそ「人の役に立っている」という実感を得やすく、働くモチベーションにもなります。
男性看護師が働きやすい職場づくりのためにできること

男性看護師は、看護師全体の中ではまだ少数派ですが、今後ますます必要とされていくでしょう。
そのためにも、男性看護師が安心して長く働けるよう、男性ならではの悩みにも寄り添いながら、働きやすい職場づくりに取り組むことが大切です。
まずは男性スタッフの声にしっかり耳を傾け、課題や問題点があれば一つひとつ丁寧に解決していくことが重要です。また、たとえ体力がある男性看護師であっても、過度な負担が続けば疲弊してしまいます。
性別に関わらず、看護師一人ひとりの負担を軽減する取り組みは、業界全体にとっても重要な課題です。
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