常勤医の負担軽減に関するインタビュー

2025.08.13
#常勤医の負担軽減
神経内科専門医による質の高い在宅医療~ファストドクターの導入で持続可能なクリニック運営へ~
愛知県犬山市にある「結ファミリークリニック」は、患者一人ひとりの希望に丁寧に寄り添いながら在宅診療を提供しているクリニックです。
院長の鈴木欣宏先生は、神経内科の専門医として、神経難病の専門的な治療にも対応。最新の知見を取り入れながら、質の高い在宅医療の提供に日々尽力しています。
また、同院では、往診に対応できる常勤医師が鈴木院長1人体制のため、土日の往診をメインにファストドクターを導入したそうです。
今回は、鈴木院長に「結ファミリークリニック」の強みや、ファストドクター導入による変化についてお話を伺いました。
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連携力を強みに、一人ひとりに寄り添う在宅医療
Q.結ファミリークリニックの強みを教えてください。
鈴木先生:当院の強みは、神経難病の進行期を専門的に診ている点です。神経難病は、進行すると病状が変化してきます。例えば、パーキンソン病では、外来へ通院できる時期はまだ歩けるためHoen-Yahr分類で1〜3度と軽症であり、運動症状が主症状です。
この時期は普通に動ける時間をできるだけ長くするため、さまざまな抗パーキンソン病薬を調整します。
しかし、在宅医療で診る方は通院することができない方が対象となるため、必然的にHoen-Yahr分類3~5度の重症の方を診ることになります。この時期は抗パーキンソン病薬が効きにくくなるだけでなく、幻覚、嚥下障害、転倒骨折など様々な合併症が出現してきます。
それらをコントロールするには、これまで運動症状の改善のために追加してきた薬剤を必要最低限に減らす一方で、適切な薬剤を追加するという難しい調整が求められます。
さらに内服調整だけでは十分に対応できないため、多職種の連携が必要になります。
幻覚に対しては訪問看護による家族指導、嚥下障害に対しては嚥下訓練できる言語聴覚士や訪問歯科、転倒骨折に対しては理学療法士と福祉用具などと連携しており、その連携をスムーズに進めるためにMedical Care StationというICTを利用し、迅速に情報共有できるようにしています。
また、日本在宅医療連合医学会の専門医を取得し、研修施設となっていることも強みの一つです。在宅医療はまだ歴史の浅い領域のため、つい我流に走ってしまう傾向があると感じています。
専門医を取得して学会に参加することで、標準的な在宅医療を行うことができていると思います。
Q.在宅医療以外に取り組んでいることはありますか?
鈴木先生:災害対策にも積極的に取り組んでおり、地震だけでなく水害や積雪、火災などあらゆる災害に対応できるようにBCP(事業継続計画)の策定に取り組んでいます。
また、緊急時に対応できるように安否コールというアプリを導入しています。
地域の啓発活動として、保健所や地域の老人会への講演活動も行っています。内容は在宅医療だけでなく、神経難病、人生会議、予防医学など様々なテーマに取り組んでいます。
Q.外来診療も行っているそうですね。
鈴木先生:
はい、月2回ではありますが、外来も行っています。神経難病の患者さんを診られる外来がこの地域には少ないため、まだ訪問診療が必要ではない早期の方の受け皿として、外来診療も行っています。
大切にしている診療の軸は守りつつ、頼れる部分はファストドクターの力を借りる
Q.どのような形でファーストドクターを利用されていますか?
鈴木先生:当院では、土日の往診をファストドクターに依頼しています。利用し始めてから約2年経過していますが、私自身の休みを確保し、継続できる運営体制の構築を目的として導入しました。
ファーストタッチはまず当院の看護師が電話を取って振り分けをします。当院はACPを大切にしているため、患者さん一人ひとりの価値観によっては、いきなり新しい医師が介入すると混乱される場合があります。
特にがんの方のように急激に症状が進行する場合には、患者さんに信頼されるために時間をかけて話をしているため、それを共有するのは困難です。
また、認知症の方は知らない人が家に入ってくるだけで混乱する場合があります。それを考慮して当院の看護師が振り分けを行います。特に看取りは患者さんとの関係性が何よりも大切なため、これまで依頼したことはありません。
Q.ファストドクターを導入したきっかけについて教えてください。
鈴木先生:当院は医師が常勤1人のため、負担軽減が不可欠で、代行往診サービスの導入を検討しました。
特に犬山市は愛知県でも端のため、対応してくれるところがありませんでしたが、ファストドクターさんに相談したところ、対応圏外にもかかわらず快く対応してくださいました。
Q.実際に利用してみて、ファストドクターの対応はどうでしたか?
鈴木先生:
ファストドクターの先生方は、皆さんしっかりと対応してくださいますし、事前の情報共有もモバカルという電子カルテで情報共有ができています。
患者さんからも「とても丁寧に対応してくれた」と伺っています。ただ、ファストドクターの先生が他の患者さんへの対応で遅れてしまう場合には、依頼してから診察までの時間がかかってしまうため、その時にはお断りして私が対応しています。
Q.ファストドクターを2年ほど利用されているとのことですが、医師の質に関してはいかがでしょうか。
鈴木先生:
質の高い先生方に対応していただいていると感じます。もちろん、当院では患者さんが大切にしている価値観に基づいて診療を提供しているため、代わりに診察していただくことの難しさはあると思います。
一方で、発熱や腹痛など緊急対応が必要な疾患への対応は、ファストドクターに安心して依頼できています。
持続可能なクリニックを実現するためにファストドクターが貢献
Q.ファストドクターを導入前に抱えていた不安や、導入後の変化を教えてください。
鈴木先生:
1番の不安は、私の知らない医師が患者さんを診ることでした。しかし、実際に導入してみて、今のところ患者さんからの評判は悪くはないので、安心して任せられています。
私に話を聞いてほしいという患者さんの場合には、非常勤の医師だとお断りされることもありますが、全体としては、ファストドクターを導入したことで負担はかなり軽くなりました。
たとえば、休みが取れるようになったので、 体力が回復して、平日の診察に集中できるようになりました。家族との時間を持てるようになったことも、導入してよかった点のひとつです。
Q.今後の目標には、どのようなものがありますか?
鈴木先生:
当院では、今年度の目標に「持続可能」を掲げています。
これは、自分自身が体力的にも無理なく診療を続けていけるようにとの意味も込めていますし、災害が発生した際にもちゃんと継続できるような医療体制を整えておくことの意味を込めたものです。
さらに、スタッフの入れ替えがある場合にも、業務の引き継ぎがスムーズに行えるよう、業務の言語化などにも取り組む必要があると感じています。
単にクリニックの規模を拡大することが目的ではなく、質を維持しながら、スタッフ一人ひとりが負担なく働き続けられる体制を整えていきたいです。その一環として、AIの導入やタスクシフトといった仕組みも、積極的に活用していくつもりです。
医師・クリニックが共存していく時代に向けて
Q.最後に、メッセージをお願いします。
鈴木先生:
これからは、医者やクリニック同士が争う時代ではなく、共生していく時代だと思っています。 お互いに協力しながら、医療の質を高め、同時に現場の負担を減らしていけることが理想です。
そうした新しい形を作っていくことが、在宅医療や診療所などさまざまなところで、今後ますます求められてくるのではないでしょうか。
そのなかで、ファストドクターのような往診代行サービスが、今後の医療にとって欠かせない存在になっていくと感じています。
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2025.08.13
#常勤医の負担軽減
患者様や家族への寄り添いを大切に~アットホームな医療を叶えるファストドクターの存在~
東京と荒川区にある「健康長寿ゆずるクリニック」は、約10年外科医として研鑽を積んできた渡邊譲院長が、地域の方々に寄り添う医療を目指して開業した訪問診療のクリニックです。
同院では、患者様やご家族との関係づくりを大切にし、栄養士による栄養指導を行うなど、自宅だからこそ可能な医療のかたちを実践しています。
とはいえ、医師は渡邊院長1人体制のため、依頼が重なった際や夜間・休日の対応に備えたバックアップ体制として、ファストドクターを導入をしています。
今回は、渡邊院長に「健康長寿ゆずるクリニックの強み」や特色、そしてファストドクターの導入による変化について伺いました。
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訪問診療だからこそできる医療の形を提供
Q.まずはクリニックについてと、開業に至った経緯を教えてください。
渡邊先生:
2021年に荒川区で訪問診療専門のクリニックを開業しました。現在は、荒川区や足立区を中心に、訪問診療を行っています。また、医師は私1人、看護師2人と医療事務1人の体制で運営しています。
私はもともと外科医として、約10年間大学病院で勤務し、主に手術や、がん患者様の治療を担当していました。そのなかで、病室を訪れて患者様のお話を聞きながら、気持ちに寄り添う時間が、自分にとっても大切な時間だったと感じています。
また、訪問診療に出会ったのは今から5年ほど前のことです。実際に訪問診療に携わってみて、患者様やご家族とゆっくり話をしながら、最適な治療方針を一緒に考えていく診療スタイルに魅力を感じ、自分に合っていると実感しました。そして、縁あって荒川区で訪問診療のクリニックを開院するに至りました。
Q.クリニックの特色や在宅診療だからできることはありますか?
渡邊先生:
当院では、栄養士をクリニックで雇用し、治療に介入してもらっています。また、ご希望があれば、栄養士による食事指導も行っています。
一般的な外来診療では、病名に対して薬を出すことが基本です。ただ、訪問診療で実際に自宅に伺うと、患者様が本当は薬を飲んでないことに気づくこともあります。
また、食事の改善や、リハビリにより状態がよくなるケースも多く、自宅での生活習慣の大切さが分かりました。そのため、当院ではご家族がいる方を中心に、栄養士が症状に合わせた食事の提案を行っています。
病院では何かあったときのことを考慮して、患者様の症状によっては、飲みたい物を飲んだり、行きたい場所に行ったりといった希望を叶えてあげられないことも多いです。
一方、訪問診療ではご家族と直接お会いする機会が多く、信頼関係を築きやすい環境にあります。そのため、病院では難しいとされる選択肢でも、病状悪化のリスクを丁寧にご説明したうえで、「それでも本人の希望を尊重したい」というご家族の理解を得られれば、患者さんの意志を優先した対応が可能になることがあります。
その結果、「最期に本人の希望を叶えてあげることができてよかった」と、ご家族から感謝の言葉をいただくこともありました。在宅診療だからこそ、患者様の希望に寄り添った対応ができることも多いなと感じています。
Q.クリニックの強みを教えてください。
渡邊先生:
当院の強みは、こじんまりとしたクリニックだからこそ、患者様に寄り添った対応ができる点だと考えています。大手のクリニックでは、訪問ごとに別の医師が来ることがあるため、それを負担に感じる方もいます。実際に「毎回病状を聞かれるのがストレス」だと感じ、当院に医療機関を変更してくる方も少なくありません。
その点、当院は医師1人の体制のため、基本的に私が継続して診療を担当しています。患者様からも、顔なじみの関係になることでお願いがしやすいとの声もいただいています。規模が小さいことは、一見弱みのようにもみえるかもしれませんが、実は訪問診療だと強みにもなるんです。
Q.初回の面談で大切にしていることはありますか?
渡邊先生:
当院では、最初に「本当に自宅で看ることが可能かどうか」を丁寧に確認することを大切にしています。きちんと確認することが、ご家族の安心にもつながるからです。
実際、自宅で看ることは大変なことも多いです。私たち医師や看護師が一日に何度か訪問することはできても、どうしてもご家族が対応しなければいけない場面もあります。
そのため、患者様本人が自宅に帰りたいと希望されていても、ご家族の状況や負担、周囲のサポート体制などをしっかり確認しながら、本当に自宅で看れるかどうかを一緒に考えるようにしています。
いざというときのバックアップ体制として、ファストドクターを活用
Q.ファストドクターをどのように活用していますか?
渡邊先生:
当院では、基本的に私が診療の対応をしていますが、夜間や休日や往診が重なった際のバックアップ体制として、ファストドクターを活用しています。
また、患者様に不安を感じさせないよう、往診の依頼電話は必ず私自身で取るようにし、私からファストドクターにお願いする流れをとっています。
そして、ファストドクターに依頼する際には、事前にその旨を患者様に説明し、安心してもらえるよう努めています。その後の具体的な診療時間などについては、患者様とファストドクターの間で直接やり取りしてもらう形です。
なお、緊急性の高いケースでは、私の方で直接救急搬送を手配するため、ファストドクターには基本的にご自宅で安静にお待ちいただける患者様の対応をお願いしています。
Q.ファストドクターを導入したことで患者様から不安の声はありましたか?評判を教えてください。
渡邊先生:
今のところ、特に不安の声はありません。患者様からは実際に、「ファストドクターの先生にしっかり話を聞いてもらえた」「その場で薬をもらえたのが本当にありがたかった」といったお声がありました。ファストドクターは、薬の取り揃えが充実しているため、その点も安心感につながっていると感じます。
また、ファストドクターの医師は、患者様の状態に応じて、在宅での経過観察にとどまらず、必要と判断すれば速やかに病院へ搬送してくれます。
こうした対応も、患者様やご家族からの信頼につながっていると感じました。在宅診療では、ご家族が「病院に連れていったほうがいいのか」と不安を抱えることも多いのですが、そうしたときに医師が明確に判断してくれることに対しても、ありがたく思ってもらえているようです。
Q.ファストドクター導入前の状況はどうでしたか?
渡邊先生:
導入前は、往診の依頼が重ならないかと、常に緊張感を持ちながら対応していました。そのため、現在は、何かあった際にファストドクターを活用できることが、安心感につながっています。
在宅診療の場合、多くの訪問看護ステーションとも連携させていただき、訪問看護師様の対応もしていただいておりますが、医師でないと対応が難しいケースや、「医師に来てほしい」というご希望がある場合もあります。そういったときにファストドクターに対応していただけるのは、本当に心強い存在です。
実は、ファストドクターを導入する前には、別の往診代行サービスを利用していたこともありました。
Q.なぜ他社からファストドクターに乗り換えたのでしょうか?
渡邊先生:
ファストドクターに乗り換えた大きな理由は、コストを踏まえたうえで、提供されるサービス内容に魅力を感じたからです。
また、私自身が開業前からファストドクターで医師として勤務していた経験があることも、理由のひとつです。開業当初は患者様がゼロからのスタートのため、時間に余裕がある時期には、ファストドクターの医師として夜間に勤務することもありました。
私の場合、日中は自分のクリニック、夜はファストドクターという働き方を通じて、収入面でも余裕を持ちながら開業をスタートすることができました。東京で開業を検討している医師にとっては、ファストドクターで勤務医としても携われる環境があることは、大きなメリットだと思います。
ファストドクターの活用で、患者様に寄り添うアットホームなクリニックを実現していく
Q.実際に導入してみて、ファストドクターのサービス内容はどうでしたか?
渡邊先生:
実際に利用してみて、ファストドクターは薬の取り扱いが充実しており、電話対応も丁寧だと感じました。電話は基本的にオペレーターの方が対応してくれるので、電話をかける側にとっても安心感があると思います。医師の質やスピード面にも、特に不満はありません。
ただ、もし可能であれば、もう少し早く対応してもらえると、さらによいサービスになるとも感じます。
また、何かあった際に頼れる体制があることで、精神的な不安も軽減しました。費用面でも負担にならずに利用できています。
さらに、ファストドクターにはさまざまな専門分野の医師が在籍しているため、自分では気づかなかった視点からのコメントが得られることがあり、学びの機会にもなっています。
また、私は今のところ他の医師を雇う予定はないため、ファストドクターを活用することで、自分ひとりでも診療体制を維持できている点も、とてもありがたいです。
ファストドクターを活用し、今後どのようなクリニックを目指していきたいですか?
渡邊先生:
あまりクリニックを大きくしようとは考えていませんが、長年続けていると少しずつ患者様が増えてきます。そのため、特に、夜間や休日など、どうしても一人で対応しきれない部分をファストドクターにサポートしてもらいながら、無理なく患者様を増やしていけたらいいなと考えています。
また、できるだけ依頼をお断りすることなく、対応していきたいという気持ちもあるので、これからそんな体制を整えていければと考えています。
今後高まる在宅診療のニーズを支える、重要なサービスになっていく
今後ファストドクターを導入したいと考えている方に向けてメッセージをお願いします。
渡邊先生:
ファストドクターは、医師の質も高く、料金も良心的です。薬もちゃんと届けてもらえるので、私としては多くのクリニックに広めていきたいサービスです。
今後、2045年ごろまでは高齢者の人口が増えると言われており、訪問診療のニーズはさらに高まってくると思います。そうしたなかで、夜間・休日といった時間帯を支えるファストドクターのようなサービスは、ますます重要になってくるはずです。
そして、多くのクリニックでファストドクターを活用することで、サービスの質もさらに上がり、在籍している医師も増えて訪問までの時間も短くなっていくのではないかと感じます。ぜひ皆さんで利用して、一緒に訪問診療を盛り上げていってもらえたらうれしいです。
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2025.08.13
#常勤医の負担軽減
365日24時間、質の高い医療を提供~ファストドクターが「断らない」在宅医療を支える~
大阪府吹田市で「訪問診療」や「訪問リハビリ」の在宅支援サービスを提供している千春会たなのファミリークリニック。当法人の理念である「良質な医療・看護・介護の提供」のもと、どんな依頼も断らない姿勢を大切にしています。
現在は、ファストドクターの夜間・休日往診代行サービスを活用し、365日24時間対応で、訪問診療のサービスを提供。
往診へのスピード感や医師の対応にも満足しており、「ファストドクターがあるからこそ、医師1人体制でも、負担なく運営を続けられている」とのことです。
今回は、院長である棚野博文先生に、ファストドクターを選んだ理由や導入後の変化など、さまざまなお話を伺いました。
(聞き手:ファストドクター在宅事業本部事業推進部 マーケティンググループ グループ長百枝嵩裕氏)
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「断らない」「フットワークの軽さ」「任せて安心」。千春会たなのファミリークリニックが信頼されるクリニックであるために
Q.千春会たなのファミリークリニックで提供しているサービスについてお聞かせください。
棚野先生:当院は、訪問診療・訪問リハビリ、併設施設の中でデイケアといった、在宅支援サービスを提供しているクリニックです。デイケアサービスでは、「通常型」と「短時間機能訓練特化型」の2種類を展開し、利用者さまのニーズに応じた支援を行っています。
また、訪問診療・訪問リハビリのサービスは、どちらも職員1名体制で対応しています。
現在、訪問診療の利用者は月あたりおよそ120〜130名、往診件数が月250件ほど、訪問リハビリは15件程度です。
Q.千春会たなのファミリークリニックの強みを教えてください。
棚野先生:これまで私は小児外科を専門とし、栄養診療にも携わっていました。さらに、外科・消化器外科・小児外科・呼吸器外科などを中心に、内科・小児科・整形外科・皮膚科といった多岐にわたる診療の経験があります。
こうした幅広い医療分野での経験を生かし、在宅診療における多様なニーズに幅広く対応できることが、当院の大きな強みだと考えています。
実際に、当院では乳幼児から小児・学童期の子どもたちから、成人や高齢者、精神疾患をお持ちの方まで、年齢や背景を問わず診療を行っています。
また、重症心身障害児の施設でも勤務経験があることから、障害を持つお子さんへの対応も可能です。
Q.どのような理念でクリニックを運営されているのでしょうか。
棚野先生:当院の母体である医療法人社団千春会が「地域の患者・利用者の自立を支援し、良質な医療・看護・介護を提供する」「住民の健康増進と地域社会の発展に寄与する」との理念を掲げております。そのため、当院もその理念に沿って、運営をしています。
また、当院は訪問診療に特化したクリニックであるため、それに合わせた独自のキャッチフレーズも掲げています。
それが「断らない」「いつでも対応するフットワークの軽さ」「任せて安心、頼れる訪問医院」です。
この姿勢を大切にしながら、日々の診療に取り組んでいます。
Q.独自で設けているキャッチフレーズへの想いについて教えてください。
棚野先生:当院では、患者さんからの診療の要望に対して、基本的には断らないようにしています。診療を断られることは、患者さんにとって何より困ることだからです。
もちろん、どうしても専門的な医療が必要で、対応が難しい場合もありますが、開院からこれまでの6年間でお断りしたのはCART(腹水濾過濃縮再静注法)を希望された1件だけです。
また、訪問診療ではスピード感も求められるため、「いつでも対応するフットワークの軽さ」も大切にしています。急を要する状況もあることから、依頼があれば、可能な限りその日のうちに伺うようにしています。
時には、症状が急に悪化して本来は入院が必要な状況でも、ご家族の「できれば自宅で看たい」要望にも迅速に応えています。
そして、「任せて安心、頼れる訪問医院」というキャッチフレーズに関しては、ファストドクターのサポートがあるおかげで、医師1人でも24時間体制の診療が可能になり、患者さんにとって安心できる診療体制を構築することができていると感じています。
「断らない」クリニックであり続けるために。外部連携の必要性
Q.ファストドクターを導入した理由やきっかけは何でしたか?
棚野先生:当初は、24時間365日、夜間や休日も含めて、医師である私1人で対応していました。しかし、医師1人で続けるには、体力的にも精神的にも限界があり、外部の手を借りたいと考えるようになったからです。
開院当初は、利用者数もそれほど多くなかったため、ある程度対応できていました。しかし、ありがたいことに徐々に患者さんが増え、だんだんと1人で対応することが難しくなりました。
中でも特に困ったのが、患者さんからの問合せが時間的に重なってしまったときです。
同時に複数の対応が必要になると、どちらかを断らなければいけませんが、それは当院の理念でもある「断らない」ことに反し、サービスの質を大きく損なうことにもつながってしまいます。こうした課題を解決するためにも、外部サポートの導入を検討しました。
地域連携?大手グループ?ファストドクターを選んだ「決定的な理由」
Q.ほかにも外部サポートのサービスはあるかと思いますが、ファストドクターを選んだ理由は?
棚野先生:診療の質を落とすことなく、自身の精神的・肉体的な負担を軽減したいという希望を実現できると感じたのが、ファストドクターでした。
往診やオンコールの代行サービスについては、訪問診療に携わる医師同士が集まる学会や研究会などで、情報交換をする機会も多くあります。
実際、ファストドクター以外にも、地域の医師同士でコミュニティを作って代理診療を行うケースや、大手グループに加入してサポートを受ける方法など、さまざまな選択肢の話を聞きました。
しかし、これらの形態では、代理診療時の医療情報の共有や個人情報の取り扱い、コスト、診療責任の所在などに課題を感じていました。また、大手グループ傘下に入る選択肢は、母体法人のある当院にとって制度上の制約もあり、難しかったです。
その点、ファストドクターは、医療の質を落とさず、情報管理や連携体制の面でもスムーズに活用できると感じました。
そうした理由から、当院の法人に相談のうえ、導入を検討することとなりました。そして、現在は、ファストドクターに時間外と休日夜間のオンコール・往診・看取りも含めて対応していただいています。
「費用は?」「質は大丈夫?」導入前の不安、正直に話します
Q.導入前には不安もあったかと思いますが、実際に導入してみてどうだったかお聞かせください。
棚野先生:導入にあたっては、費用面とサービスの質について不安がありました。
いくら便利なサービスでも、費用が大きすぎては運用が難しくなります。実際に導入後は、費用に関しては、法人側で一括して管理していますが、現時点では運用が可能な範囲だと聞いています。
サービスの質については、「どんな先生が来るのか」「対応が中途半端にならないか」といった不安がありました。ですが、これまで患者さんから不満の声を聞いたことはなく、今では安心してお任せしています。
スピード感についても評判はよく、「そんなに待たずに来てもらえた」という声も伺っています。
もちろん、これまで長く患者さんを診てきた医師でなければ難しい対応もあります。ご家族への配慮など、長い関係性があってこそ分かることもあるので、同じ水準で対応するのは簡単ではありません。
Q.看取りもファストドクターが対応しているとのことですが、実際に患者様からどういったお声がありましたか?
棚野先生:看取りに関しても、ご家族には「不安はなかったか」などを都度確認していますが、今のところ大きなトラブルもなく、安心してご利用いただけていると感じています。
基本的には私自身が対応するようにしていますが、例えば夜間に容体が急変し、すぐに診てほしい場合や、土日を挟んで対応まで時間が空いてしまうようなケースでは、ファストドクターにお願いすることがあります。
訪問診療の「24時間対応」を支える仕組み。ファストドクターの役割
Q.ファストドクターを導入して、精神的や体力的な負担は変わりましたか?
棚野先生:はい、随分と変わりました。正直、ファストドクターの運用がなければ、今の体制を続けることは難しかったと思います。やはり、1人で24時間365日対応し続けるのは現実的ではありません。
とはいえ、患者さんの立場からすれば、どんな時でも対応してほしいというのが当然の思いだと思いますし、実際に訪問診療の契約には「24時間365日対応」が含まれています。
夜間も対応する在宅医療の仕事では、外部委託の仕組みは絶対に必要だと感じていました。
そんな中でファストドクターとのご縁があり、導入に至ったのですが、本当に助かっています。ファストドクターがなければ、当院は6年目を迎えることはできなかったと思います。
Q.事務員の方から見て、ファストドクターが導入されて働きやすくなりましたか?
中村さま:働きやすくなりました。最も大きな変化は、祝日に休めるようになったことです。
ファストドクターを導入前は、祝日に事務員が1人出勤する必要がありましたが、導入後は休みがとりやすくなりました。スタッフの離職もなく、よい環境で働けていると思います。
クリニックの持続可能性を高める。ファストドクターという選択肢
Q・最後に、ファストドクターの導入を考えている方へのメッセージをお願いします。
中村さま:ファストドクターを導入したことで、安心して休めるようになると感じています。
また、当院は「在宅療養支援診療所」(在支診)の基準を取っていますが、医師1人体制のため、機能強化型在宅療養支援診療所になることは不可能です。
一方で、このようなクリニックのために加算制度が設けられており、算定には過去1年間の緊急往診の実績が10件以上と在宅看取りの実績4件以上が必要とされています。
これまでは、医師1人ではその要件を満たすのが難しかったのですが、ファストドクターを導入したことで加算が可能となり、コスト面でもメリットを感じています。
棚野先生:導入を検討しているクリニックにとっては、費用やサービス内容などが気になるところかと思います。
しかし、実際に導入してみると、クリニックの規模にもよりますが、それほど高いハードルではないと感じました。何よりも職員の福利厚生が大きく改善されますので、気になる際は、ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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2025.08.13
#常勤医の負担軽減
患者さんと、医師自身を守る決断 ~ファストドクターでサステナブルな在宅医療の実現を目指す~
医療機関プロフィール
病院名医療法人にのさかクリニック住所福岡市早良区野芥4-19-34対応可能な在宅医療麻薬による疼痛管理IVH(中心静脈栄養)人工呼吸器管理気管切開後の管理経管栄養在宅酸素輸血膀胱カテーテル留置腹腔・胸腔穿刺ストーマ管理褥創の処置超音波検査など診療時間9:00~18:00HPhttp://drnino.jp/
医療法人にのさかクリニックは、24時間365日のオンコール体制を長く維持してきましたが、マンパワーの問題から徐々に困難になってきました。夜間・休日にも往診対応を続ける中で「このままでは自分自身が生きていけない」と気付かされ、ファストドクターを導入したそうです。
今回は「にのさかクリニック」の院長である二ノ坂建史先生に、ファストドクター導入後の心身の状態の変化や同社の診療の評価など、さまざまなお話を伺いました。
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Q.にのさかクリニックの強みをお聞かせください
医療法人にのさかクリニック院長 二ノ坂建史先生(以下、二ノ坂先生):当クリニックの強みとしては、在宅診療だけでなく外来診療も両立していることです。一般的な風邪や生活習慣病の悩みでも、気軽に当クリニックに足を運んでいただけます。
在宅診療からスタートする患者さんだけでなく、元々外来から長く診ていた患者さんが在宅に移行する場合もあり、病状が悪化してもシームレスに診療を続けることが可能です。
当院が看取った患者さんのご家族が通院されることも多く、それがグリーフケアにつながることもあります。
当クリニックのもう一つの強みは、毎週水曜日のカンファレンスです。
院内の多職種全員で一丸となって高め合う機会で、職員それぞれの学んだことの発表や、看取った患者さんの振り返りを共有しています。正直、かなりハイレベルだと思います。
日頃連携する訪問看護ステーションや薬局のスタッフさんも、時々参加してくれます。
Q.地域のかかりつけ医としてさまざまな活動を実施しているとお聞きしました。具体的な活動内容を教えてください
二ノ坂先生:当クリニックの2階にあるホールで、デイホスピスと遺族会を開催しています。
ボランティアさんを中心に運営しているデイホスピスは、主に外出機会の少ない患者さん・ご家族が参加します。参加者同士の交流が社会とのつながりにもなっています。
初めてデイホスピスに参加した患者さんが、2回目・3回目と回を重ねるうちに、表情がどんどん明るく変わり、それを見たご家族もさらに喜んでいたという例もありました。
遺族会は、当クリニックが看取った方を中心に、ご家族同士で思い出話等を話し合う場です。このようにグリーフケアにも力を入れています。
Q.先代のお父様からクリニックの院長を引き継いで尽力されてきたと思います。どのような想いで仕事と向きあってきましたか?
二ノ坂先生:僕の子供時代から、父は在宅医療の第一人者として有名でした。そのような父の姿を見て「いずれ自分もこの仕事をするんだ、しなきゃいけないんだ」という、目標というよりは使命感みたいな意識がずっとあった気がします。
そして医師になり、当クリニックの非常勤を経て、常勤と同時に副院長になった時に、個人の過度な頑張りに依存して成り立っている組織では長く続かないと思いました。
個人として「これだけやらないとできない」ではなく、「こうすれば誰でもできる」と言える体制を作ることが大事だと思います。必要なのは、サステナブルな体制作りです。
Q.ファストドクター導入前の在宅診療の体制はどうでしたか?
二ノ坂先生:ファストドクター導入前は、自院の採用のみで24時間365日のオンコールの体制を整えていました。
恵まれていた頃には、オンコール対応可能な医師が、非常勤医も含め5名という時期もありましたが、2023年度には私を含めて2名に。それから間もなく、もう1名が退職し私のみになりました。
院長になり2年ほどが経ち、オンコール以外の負担もじわじわと増えてきたなかで、私以外にオンコール対応できる医師がいなくなり、今までに味わったことのない感覚になりました。“人が壊れるってこういうことか”と・・・。
その少し前に、ファストドクターとコンタクトを取っていたのがせめてもの救いでした。このままでは自分が倒れてしまうと思い、8月半ばにファストドクターに再度コンタクトを取って、9月からサービスを利用できるように急ピッチで準備を進めました。
導入の直前は、「今日は倒れなかった、今日は倒れなかった・・・」という綱渡りの日々でした。ギリギリの状態でしたね。
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Q.ファストドクターのサービスを知ったきっかけを教えてください
二ノ坂先生:はっきりとは覚えていませんが、SNS等の広告や医師同士の会話で、ファストドクターのような往診代行サービスが存在することは知っていました。なので、実際に自分で検索して問い合わせたと思います。
ファストドクター以外にも往診サポートサービスの選択肢は1社だけありました。
ただその1社は、その時点で“もうすぐ稼働開始”という状況だったので、今頼れるのはファストドクターしかない、ということでお願いしました。既にこのエリアで動いていたというのは、安心感がありましたね。
Q.ファストドクター導入前にはどのような不安を抱えていましたか?
二ノ坂先生:当クリニックは先代の父から二十年以上続いており、24時間365日の在宅医療の体制を自分たちだけで整えてきました。それにこそ価値があり、当たり前だと思っていたんです。
ファストドクターと提携して往診対応を非常勤医師に委託することに対しては、本当にそれで良いのかと、葛藤は大いにありました。
父にも相談したところ反対はされませんでしたが、同じく今後どうなっていくのか不安や葛藤はあったと思います。
Q.実際に導入してみて後悔はありましたか?
二ノ坂先生:この決断に後悔はありません。大袈裟ではなく、僕が生きる選択肢は本当にこれしかなかったので。
とはいえ、自分たちだけで全ての往診対応ができないことへの葛藤は未だにあります。葛藤はありますが、長期的に考えると賢明な選択だったと思っています。
地域医療・在宅医療がサステナブルであるためには、今後の在り方として必要不可欠な形になるんじゃないでしょうか。提携する以上は任せっぱなしではなく、検証とフィードバックを重ね、質を高める努力を続けないといけないと思っています。
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Q.二ノ坂先生の精神的負担は解消されましたか?
二ノ坂先生:2023年9月から実際にファストドクターのサービスを使い始めて、まずはとにかくホッとしました。気持ちが緩んでみて初めて、これまで極度に張り詰め過ぎていたことに気付きました。
張り詰めていた分の反動は思いのほか大きく、すぐに本調子とはいきませんでした。心身の回復には、けっこう時間がかかりましたね。今はだいぶバランスがとれるようになりました。
Q.往診する医師の質の面はいかがでしょうか?
二ノ坂先生:ファストドクターのシステムや情報共有の面については、十分機能していると思います。当初から懸念していた医師の診療の質については、患者さんとご家族、施設のスタッフさんにアンケートをお願いして、検証してみました。
結果を見ると、満足度にはバラつきがありました。「初対面ながら事前によく情報を知ってくれていた」「親身になって話を聞いて、病状を説明してくれた」など、非常にポジティブな回答もあり、それに関しては私からも直接お礼を言いたいくらい感謝しています。
一方で「事前情報を十分把握していなかった」「診察や説明が不十分だった」「聞きたいことを聞けなかった」といった回答もあり、心苦しく感じました。
総じて、医師個人の接遇やコミュニケーションに依存する部分が大きいと思われました。反省すべき点については、会社を通してフィードバックして、都度改善をお願いしています。
Q.その他、思いもよらない改善につながったことはありますか?
二ノ坂先生:オンコール可能な医師を自前で集めるのはかなり大変で、途方に暮れることもありました。
ファストドクターと提携してからは、オンコールのために新たに医師を雇う必要がなくなったので、リクルートのストレスがなくなりました。この点はけっこう大きかったです。
Q.今後、ファストドクターのサービスに期待することをお聞かせください
二ノ坂先生:ファストドクターに1番期待することは、このサービス自体がサステナブルであってほしいということです。これがなくなってしまうと考えると、ぞっとしますね(笑)
在宅医療をサポートするシステムとしては素晴らしいと思いますので、医師の診療の質の安定化、さらなる向上を目指してほしいですね。そこには僕も尽力したいと思っています。
さらに言うと、今は都心部が中心だと思いますが、もっと都会から離れた地域もカバーできるように拡充してほしいと思います。そういう地域にも、文字通り命を削って頑張っている医師がたくさんいるので、救ってあげてほしいです。
Q.最後に、現在ファストドクターの導入を検討している在宅医療機関の担当者さまに向けて、メッセージをお聞かせください
二ノ坂先生:医療者、特に在宅医療に携わる人は、そもそも頑張り屋さんが多いんですよね。他の在宅医とオンコール体制の話題になると、「うちはまだ自前で大丈夫。昔はもっと忙しかった」とか、「日中きちんと管理していれば、夜間呼ばれることはそんなにないから」などと言われることが多いです。
私も、ファストドクターを導入する前なら、同じように答えていたと思います。それが在宅医のあるべき姿だと思っていたところもあります。しかし、一旦限界を感じた今思うのは、個人レベルの過剰な頑張りだけに頼って在宅医療を永続させるのは無謀だということです。
それぞれの医療機関でお考えはあると思いますし、このような往診サポートサービス以外にも方法はあるかもしれません。いずれにしても、患者さんのためにも自分のためにも、次世代の医療者たちのためにも、個人レベルではなく、システムとして長く安定させる在り方を考える必要があると思います。
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2025.08.13
#常勤医の負担軽減
北区における医療の未来と地域貢献への想い ~現代医療の問題を解決する必要不可欠のパートナー~
医療機関プロフィール
組合名東京ふれあい医療生活協同組合診療所名梶原診療所宮の前診療所オレンジほっとクリニックふれあいファミリークリニック診療時間梶原診療所9:00~20:00(火曜日・金曜日)9:00~17:00(月・水・木)9:00~12:00 (土曜日)※その他診療所の詳細はHPをご覧くださいHPhttps://www.fureaico-op.info/
東京ふれあい医療生活協同組合は、教育に力を入れているため若手医師の入れ替わりが比較的激しい特徴があります。年によっては、オンコール対応できる医師の数が足りず”24時間365日”の往診体制の維持に課題がありました。
課題を解決するために、ファストドクターの時間外往診サポートのサービスを導入したことで、若手医師からも精神的・肉体的負担が軽減したと好評を得ています。
今回は「東京ふれあい医療生活協同組合」(以下、東京ふれあい医療生協)の研修・研究センター長である平原 佐斗司さまと常務理事の福地さまに、ファストドクターの導入に至った経緯やサービスの質の満足度など、ファストドクターに関するさまざまなお話を伺いました。
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Q.東京ふれあい医療生協と一般的な医療法人との運営体制の明確な違いは何ですか?
東京ふれあい医療生協 常務理事福地さま(以下、福地さま):一般的な医療法人は、医師が中心になって医療を構築する形です。しかし、我々は生活協同組合ですから、住民の方が受けたい医療を実現するために出資金を集めて、医療機関を設立している点が明確な違いになります。
その他に、一般的な医療法人は保険診療がメインの取り組みになりますが、生活協同組合の大きな目的は、地域や暮らしの向上であり健康づくりや医療・介護事業を軸に地域貢献したいと考えています。
地域の人々の健やかな暮らしを支援するために、健康づくりの諸活動や機関紙の発行、ボランティア活動など、さまざまな取り組みを実施しているのが特徴の一つです。現在では、約15,000人の組合員さまのおかげで、出資金がおおよそ4億円集まっています。
Q.東京都北区は医療においてどのような特徴を持つ地域なのでしょうか?
東京ふれあい医療生協研修・研究センター長 平原 佐斗司先生(以下、平原先生):運営している4つの診療所のうち、母体となる「梶原診療所」と北区の認知症疾患医療センターである「オレンジほっとクリニック」が北区にあります。
北区の特徴として高齢化が進んでおり、かつ独居率が高い地域になります。他には、大きな病院が少なく、総じて医療資源が比較的乏しい地域です。
Q.東京ふれあい医療生協の強みをお聞かせください
平原先生:東京ふれあい医療生協の最大の強みは、教育に力を入れていることによって「ぜひ、ここで学びたい」という若い医師が絶え間なく来てくれることです。
フェロー(※日本在宅医療連合学会の在宅医療専門医を取得する目的で、当院のプログラムに参加している医師)の方は、何かしらの専門的な知識を身に付けてから来ることが多いです。なので、領域によっては私よりも詳しいため、指導医にも新たな学びがあります。数名のフェローの方や常勤医・指導医の先生方によって、常に刺激し合いながら学び合う雰囲気が作れているのが特徴的です。
実際に、総合診療のプログラムとして在宅専門医を育てており、これまでに20名を超える専門医の輩出が実現できています。私がセンター長を務めている研修・研究センターでは、若手の医師をきちんとサポートする体勢が整えられているのが強みの一つです。
研修・研究センターで在宅医療を学んだ医師が北海道や広島・三重など、全国各地のさまざまな地域において、それぞれのやり方で地域医療に貢献しています。それが、我々の喜びでもあり誇りでもありますね。
また、我々は地域医療モデルで活動しているのも特徴です。専門クリニックのように、広範囲の患者さまを診るのではなく、あくまでも地域医療の一環としての在宅医療です。
そのため、地域の問題でニーズがあれば、疾患や状態にかかわらず、断ることなく受け入れます。私はこれを非選択的在宅医療と言っています。
我々を含む医師の学び合いによる刺激と、非選択性在宅医療による包括的な医療への知識によって、在宅医療の質が向上しているのが強みです。
Q.どのような課題を持たれてファストドクターの導入に至りましたか?
平原先生:課題は”24時間365日”の訪問診療の体制を取るのが難しくなってきたことです。
我々は30年間ほど、常勤の医師で往診の体制を整えていました。若手の先生にも研修の一環として夜間や土日のオンコール対応していただいており、そこまで一人ひとりの負担が大きいものではなかったと思います。
我々のオンコールは、医師が一人で対応するという特徴があります。その中で、近年はやはりハラスメントの問題がありまして、女性医師が一人で夜間に訪問診療の対応をするのが非常に難しくなりました。
東京ふれあい医療生協が運営している4つのクリニックで計500名ほど、訪問診療の患者さまがいます。なおかつ、患者さまから一切呼ばれない日はありません。私自身が還暦を過ぎたこともありまして、訪問診療対応の体制維持が厳しくなっていたのが一番の課題でした。
上記の課題を感じている中で、ファストドクターのサービスを知り、クリニックの状況に合わせて利用できる点に魅力を感じて導入しました。
実際、土日だけでも訪問診療の対応を依頼することで、精神的・肉体的な面で負担が減り大変助かっています。
Q.在宅医療は医師の高齢化などさまざまな課題がありますが、実際にどのように感じていますか?
平原先生:やはり外来中心のクリニックは、在宅医療との両立におけるハードルの高さから、規模が縮小しているのを感じています。
開業医の高齢化も進み、現在では平均年齢が61歳くらいですかね? 昔よりは、高齢化によって休日や夜間の訪問診療の対応が難しくなってきているのだと、周りの先生方を見ていて思います。
Q.ファストドクターを導入前にはどのような不安を抱えていましたか?
福地さま:ファストドクター導入前は、担当している医師以外の先生が訪問診療を実施することで、患者さまがどのような反応をするのか読めない点が不安要素でした。
平原先生:私は、医師の質の面で不安がありました。恐らく、在宅医療の経験があまり多くない先生も対応されるのだと思っていましたので。
ですが、カルテを読ませていただく限りきちんとした対応を実施いただいていますので、質も問題ないと感じています。
もちろん、在宅医のコンピテンシーは、病院で勤務する専門医のコンピテンシーと大きく異なります。在宅主治医として仕事をするためには、それなりの経験や研修が必須なことはいうまでもありません。
しかし、急性期のある局面だけ医学的に対応する場合は、医師としての基本的な能力が整っていれば十分であることに気づかされました。
もちろん、ファストドクターで対応してくれている中心世代が、初期研修制度後の若い先生方が中心で、総合的な研修を受けた世代であることも関係しているかもしれません。
福地さま:実際にファストドクターの訪問診療サービスを利用して、サービスの質の面や患者さまの反応で大きな苦情やトラブルはありませんでした。普段と違う医師の方が夜間に訪問診療に来たことで、患者さまが動揺したという報告も、予想よりは少なかったので一安心です。
平原先生:知らない医師が訪問診療に来ることは、患者さまも慣れているのだと思います。グループ診療を行っている医療機関では、土日のみ非常勤の医師が対応するというのは珍しくありません。
なので、ファストドクターのサービスに関しても、あまり違和感がなく患者さまも利用されたのではないかと思います。反対に、一人開業で一人の医師が診察から訪問診療まですべて対応しているケースでは、患者さまも慣れるのに時間がかかるのかもしれませんね。
Q.ファストドクター導入前には他のサービスと比較検討されましたか?
福地さま:一社と相見積もりで比較検討しました。もう一社のサービスもインターネットの評判が非常に好評で、ファストドクターとどちらを導入するか迷っていたのを覚えています。
結果的にファストドクターのサービスを導入した決め手は、細かい疑問点への説明や我々の現状に合う見積もりの作成など、最後まで誠意をもって対応いただいた点です。
Q.人手不足の解消以外に思いもよらない改善につながったことがあればお聞かせください
平原先生:ファストドクターは、クラウド型の電子カルテであるクリニックポータル(注:ファストドクターが自社開発している情報連携ツール)を活用して、我々の患者さまの最新情報だったり、訪問診療対応の完了報告だったりを連携します。
東京ふれあい医療生協は、元々サーバー型の電子カルテを利用していたので、情報をどのようにファストドクターのクリニックポータルに移すか、移したサマリーはきちんと伝わるのかというのが、最も課題であり苦労した点です。
しかし、苦労しただけでなく各常勤医が平常の業務の中できちんとしたサマリーを作るきっかけになりました。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)についても、医師によって温度差がありましたが、サマリーの作成をきっかけに、より話し合ったり確認したりすることが増えたと思います。
電子カルテに情報を移す際に、きちんと患者さまにACPを聞いてクリニックポータルに情報を移すことが必要になったので、これは当初予想していなかった副次的な効果でした。
福地さま:私はファストドクターを導入してから、若手の医師が「土日のオンコール対応がなくなっただけで、大幅にストレスが減った」という言葉を口にしているのをよく聞きます。
昔は、患者さまを24時間体制で診ることが当たり前という暗黙の了解がありましたが、現在では医師のワークライフバランスも重要と考えています。
当クリニックだけの話ではありません。地域全体で在宅医療の”24時間365日”体制を続けていくためには、ファストドクターのようなサービスが必要不可欠になるのではないかと感じています。
Q.今後、ファストドクターを活用してどのような在宅医療を目指していきたいと考えていますか?
平原先生:やはり医療現場においても、DX化は欠かせません。さまざまな業務の効率化を進めながら供給体制を整備して、我々の地域で活動が楽しい、やりがいがあると思ってもらえる医師や看護師を増やすのが重要です。
我々のような在宅医療実施者とファストドクターのような往診サポートサービスがパートナーになって、日本全体を支えられるように機能していくのが理想的ですね。
Q.最後に、現在ファストドクターの導入を検討している在宅医療機関の担当者さまに向けて、メッセージをお聞かせください
平原先生:ファストドクターは、現代の医療における問題を解決するために事業を続けているのが明確だと思います。そういった点で、私はファストドクターの考えに共感してサービスの導入を決めました。
実際に、ファストドクターへ往診をお願いして真摯に対応いただいています。勤務医の先生方からの評判も良く、何か困りごとがあるという話は聞いていません。ファストドクターの往診サービスを信頼していますので、検討している方はぜひ導入をおすすめします。

2025.08.04
#常勤医の負担軽減
自宅で診療を受けたい患者の期待に応える ~ファストドクターによる従業員の負担軽減~
医療機関プロフィール
医院名
医療法人社団浩央会 東小金井さくらクリニック
住所・アクセス
東京都小金井市東町4丁目37−26JR中央線「東小金井駅」南口 徒歩5分西武多摩川線「新小金井駅」南口 徒歩6分
在宅訪問診療にて対応可能な疾病・処置
・認知症・脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)・パーキンソン病・多発性硬化症・筋ジストロフィー・ターミナルケア・気管切開管理・褥瘡管理(床ずれの処置)・在宅酸素療法・がん末期の疼痛管理・慢性疼痛の管理・経管栄養(胃管挿入・管理、胃ろう管理・交換)・喀痰吸引・腎ろう/膀胱ろう管理・人工膀胱・肛門管理・人工呼吸管理・中心静脈カテーテル(CV PICC 管理、尿道バルーン管理・交換)・各種検査(腹部・胸部エコー、12誘導心電計、血液・尿・便)・各種予防接種
在宅診療部の従業員数
医師:2名看護師:3名
HP
https://www.higashikoganei-sakura.com
東小金井さくらクリニックは2013年3月に開院以来、一般外来診療に加え人間ドック、リハビリテーション、デイケア、在宅診療など多くの医療実績を積み重ねてきた医療機関です。
「受診者様のために、正しいことを正確に」という思いを掲げ、すべての診療科、部門で専門性の高いハイレベルな医療を提供しています。
今回は、東小金井さくらクリニックで医療事務を勤める小林晃裕さまにファストドクターの導入に関してお話を聞きました。
Qファストドクターのサービスを知ったきっかけや導入をした理由を教えてください。
東小金井さくらクリニック・小林晃裕さま(以下、小林さま):ファストドクターを知ったのはクリニック宛にダイレクトメールで書類をいただいたのがきっかけですね。届いた書類を拝見しながらこういう便利なサービスがあるのならぜひ導入したいと考えました。
ファストドクターのサービスを導入したいと考えた理由は、往診の応需率を向上させるためです。院内の先生は日中に診療があるため、どうしても往診をしようと思うと負担が大きくなってしまいます。
そのような時にファストドクターのお話をいただき、「往診依頼があれば必ず行きます」という話だったので往診の収益がプラスになるなら導入したいなと考えました。
また当時、夜間のオンコールはドクターの間に看護師や医療事務などの医療スタッフが入って対応していたのですが、1人できっちりと対応ができるようになるまでに時間がかかりますし、それが原因で看護師や医療事務が離職してしまうことも少なくありませんでした。それならば、オンコール含めて全部お任せできるならと思い導入しました。
Q類似サービスがたくさんある中でなぜファストドクターを選んだのですか?また、継続してファストドクターのサービスを利用している理由はなんですか?
小林さま:対応していただいた担当者の丁寧さですかね。我々が納得いくまでサービスについて細かく説明していただけたので、対応の丁寧さが決め手となりました。
サービスを導入して1年程経ちますが、今でも我々が納得いくサービスを提供してくれますし担当者の方との関係も良好ですので、一緒に作ってきた関係性を他社の往診サービスが安いからといって変えることはないですね。
Qファストドクターの往診代行サービスを導入する前の往診やオンコールの業務状況はどのような感じでしたか?
小林さま:まず夜間や休日に対応できるドクターの確保、当番となる医療スタッフの調整に課題を抱えていました。
あとはドクターが往診に対応することが難しい状況であったという点ですね。ドクターはクリニックの業務で忙しいので何かあると「救急車を呼んで」という対応になってしまうことが少なくありませんでした。自宅で往診を受けたい患者もいるのにという部分に悩みを抱えていました。
Qドクターが患者の自宅に訪れて診療を行う往診はどうあるべきだと思いますか?
小林さま:在宅医療ができることって限られているんですよ。でも、安心して自宅で診療を受けたい、自宅で最期の時間を過ごしたいという要望が多いのも事実です。
たとえ自宅での診療で治らなかったとしても、自宅で過ごしたいという患者の元にドクターが行く安心感や満足感があると思うので。それを与えられるところが大切だと思っています。
Qファストドクターを導入前後でクリニックにどのような変化がありましたか?
小林さま:一番大きな変化っていうと離職率が下がったことですかね。クリニックの医療事務の離職率って低いわけではないんですよ。やっぱり夜に電話が鳴るかもしれないというストレスが離職につながってしまっているケースも一定数あった。
看護師とか医師って一定の技術を持っているんですけど、クリニックに勤める医療事務の方はゼロから育てていかなきゃいけないんですよね。そういうところで離職が減ったということは非常にありがたいです。
Q働くうえで夜間・休日の電話対応によるストレスがないのは大きかったですか?
小林さま:当院の場合、日曜日なんかは一日中待機になってしまうので、オンコールの当番は相当大変になると思います。
オンコール待機しても医療職と同額の手当てをもらえるわけではないですし、医療事務の夜間・休日における業務負担を削減できたのは大きかったですね。
Qファストドクターを導入してから東小金井さくらクリニックではどれぐらいの患者が利用されていますか?
小林さま:月15〜20回は出動いただいてます。ファストドクターを導入してから夜間の出動は1.5倍ほどに対応件数が増えました。
今までクリニックのみで対応していた時は、「必ず往診に行けます」とは言いきれない部分があったのですが、ファストドクター導入後は「必ず行けます」と自信をもって患者様に言えるようになったので良かったですね。
Qスタッフのオンコール対応がなくなったことによりクリニック自体の生産性が上がったと感じることはありますか?
小林さま:クリニックでオンコールの対応が不要になったので医療事務の電話対応の負担がなくなり、レセプト業務や医療事務がやるべき業務などそれぞれの業務に専念できるようになったのは良かったです。
Qファストドクターの導入後にサービスに関してどう感じましたか?
小林さま:導入当初は患者様からのコールがつながらないことがあったんですね。ただ、そうなった時はコールセンターの人数を増やしてくれたり往診するドクターの人数を増やしたりなどの対応をしてくださっていました。
何かあればすぐに対応してくださるのでサービスに関して特に問題はないのかなと思います。
Qファストドクターの担当者の対応はいかがですか?
小林さま:ファストドクターを導入して大きなトラブルは起きていないのですが、何か細かな問題があったときに担当者へ電話すればすぐに対応してくれて、その原因説明や改善策を出してくださるので安心して任せられますね。
昔、ファストドクターの担当者からドクター増やしますって連絡いただいた時に求人を見たら本当にたくさん求人が出ていました。そういった部分でも言ったことをすぐに行動に移してくれるので信頼しています。
Qファストドクターの導入後、患者様からの声にはどのような変化がありましたか?
小林さま: 実は、直接良かったという声を聞く機会は少ないんです。やはりクリニックって良い医療を提供して当然と患者様は思っていますので。
逆にクリニックって悪い部分があると患者様から色々言われることの方が多くて。ここが嫌だから「クリニックに通うのやめる」と言われたり。
ですが、ファストドクターを導入して悪い意見って聞かないんですね。マイナス評価を聞かないからこそファストドクターに安心してオンコールや往診を任せられることにつながっています。
Q現場のスタッフの負担軽減に関するエピソードなどはありますか?
小林さま:オンコールを担当している医療事務自体に出動はないですけど、夜間楽になるっていうのは大きいですね。日曜日などの休日にも子どもの行事とか色々予定を入れやすくなったと思います。
子供がいるスタッフが休みたい時期や曜日が被ることが多いので、運動会とかでオンコール待機をしたくないけど誰かがやらざるを得ない状況がなくなったので負担はだいぶ軽減されたと思います。
Qファストドクターに今後期待していることはなんですか?
小林さま:実務的なところでいうとポータルサイトから患者宅へ往診に訪れるドクターが今どこにいるのかがわかると嬉しいですね。患者様に対してあと何件ドクターの対応予定が入っていて何件目に行けますということを伝えることができるので。
今でも夜間に待機するスタッフは配置しているのですが、ポータルサイトを見てリアルタイムでドクターの派遣状況を把握できれば問い合わせに対しても的確な受け答えが可能になると思います。
Q現在、どのような志やビジョンを掲げてクリニック運営をされていますか?
小林さま:地域のためにというのはどのクリニックも考えていることだと思うのですが、我々は一つの診療科だけではなく幅広い診療科で外来や訪問サービスを行っています。そのため、健康なときから自宅での医療が必要になるまで全部任せてもらえるようになりたいですね。
健康な方は健康診断という形で受けにくるんですけどそこで病気が見つかれば通院する。運動器の改善が必要であれば我々の運営するリハビリテーションを利用していただく。自宅からでられなくなれば訪問サービスを利用していただく。
入院施設はないんですけれども法人グループの中に病院がありますので、必要であればそこに入院していただいて、人生を通して健康面を我々の方がずっと見させていただきたいですね。
Q今後のクリニックの展望などはありますか?
小林さま:小金井市といったら東小金井さくらクリニックだよねと言われるぐらいになりたいです。整形外科とか内視鏡クリニックってクリニック名にその名前が入ってるじゃないですか。そうすると整形外科といえばあのクリニックだよねってなることが多いんです。
東小金井さくらクリニックには全部の診療科があるから、小金井市で医療機関といえばあそこに行けば大丈夫だよねと思ってもらえるようにしたいですね。
Q他のクリニックにファストドクターをおすすめする機会があったらどのような方におすすめしたいですか?
小林さま:院長先生が1人でクリニックを運営している場合は導入した方がいいですね。1人でのクリニック運営になると日中診療して夜も往診しなきゃいけないっていうのはとても大変になってしまいます。その場合、夜間の往診の部分はファストドクターにお任せして、日中に注力できるようにした方がいいと思います。
日中の業務に集中できることで患者さんの満足度も上がりますし、クリニックの生産性も上がるのかなと思うので。1人で運営されているクリニックは絶対導入することをおすすめしたいですね。
Q最後に導入を検討されているクリニックへ何かメッセージをいただけますか?
小林さま:夜間や休日の応需体制で困っていたらファストドクターの導入がおすすめだと思います。特に1人で経営しているクリニックだと周りのクリニックもライバルになるので、疲弊して隙を見せてしまうと患者を取られてしまうリスクもあります。
医療のアウトソーシングってまだまだメジャーではないと思われているんですけど、今はもうメジャーなんだよっていう認識を持っていただけたらいいかなと思っています。
クリニック運営で負担となる業務をうまく外注して、医療スタッフの負担を解消しつつ患者が求める医療提供につなげてください。
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